CDLの匠

弊社歯科技工士を各部署から紹介いたします。

どんなに小さな技工物でも。口腔内で最適な調和を生み出す徹底した研磨作業。

クラウン課 塚田 大基

10年以上にわたり、クラウン課で補綴物の製作に携わっている塚田大基。技工物によって細かな作業内容は異なるが、共通するのはいずれも完全オーダーメイドであること。そして、ミクロン単位での適合精度が求められること。

多いときは100以上もの工程を経る一連の作業のなかで、彼が最もこだわる点は「研磨」だ。

「最終工程としての研磨で、いかに外面を滑沢にしていくか。まさに総仕上げの作業になります。研磨の完成度というのは、見た目の問題はもちろんですが、微細な部分まで滑沢にすることで歯垢が付着しにくくなり、歯周病などの口腔トラブルを防ぐことにもつながります。技工物の素材や形状、磨く場所によってあらゆる器具、研磨剤から選択し、溝の奥の奥まで同じように美しく滑らかに輝かせます。根気のいる作業ですが、完成したときのよろこびも大きいですね」。

どんなに小さな技工物でも、それ単体ではなく「一口腔単位」で考えていくのもモットー。また、気になる点があれば随時歯科医師に連絡をとり、こまめに調整を図りながら最適な補綴物をつくりあげていくという姿勢にも評価が高い。

「目的は常にひとつ。先生にとっても患者さまにとってもよろこびとなるものをつくることです。歯科技工の世界は日々進化していて、自分もまだまだ知らないことがあると実感します。講演会や勉強会に参加し、常に新たな技術に触れるたび、さらに上を目指そうと奮い立つ日々です」。

デジタル歯科技工の最前線にいるからこそ、細やかな手作業にこだわり続ける。

CAD/CAM課 京須 隆行

「自分を試してみたかった」という理由から、専攻科卒業後に単身で渡米。クワタパンデントにてセラミックを学び、セラミストとして4年半活躍した経歴を持つ京須隆行。進取の気性、入社後のクラウン課での経験などをもとに、現在はデジタル歯科技工の分野を牽引している。

「アメリカでは、マンハッタンからニュージャージー州の技工所まで模型だけがリムジンで運ばれてくるといった驚くような経験も。ハリウッドスマイルという言葉があるように、とくに富裕層向けの審美歯科の分野で貴重な経験が積めました。

近年、ジルコニアへの需要の高まりとともに世界中で飛躍的に発展しつつあるのがCAD/CAMワークです。現在は弊社の技工物でも半数以上に関わるようになってきました。また、模型の計測もスキャニングで行い、CAD/CAMで作業模型を作る研究も進めており、近い将来、模型の要らない時代が来ると感じています」。

いっぽうで、補綴物表面の美しい色彩など、デジタル技術がどれほど進んでも“人の手にはかなわない”カスタムの分野があるともいう。

「手作業だけがもつ細やかなクオリティ、先生や患者さまとのコミュニケーション。時代が変わってもずっと守り続けたいことのひとつですね」。

2台のGM-1000を筆頭に大型専用機器を持つことから、社外のデータを加工することも多い同課。日本の歯科技工界全体のさらなる発展に寄与していきたいという想いが京須のなかにはある。

「CAD/CAMは敷居が高いという同業の方々には、弊社をデジタル分野の窓口として気軽に使っていただきたい。まずは、どんなことでもご相談ください」。

理想とするのは、無調整での適合。綿密なコミュニケーションで高みを目指す。

デンチャー課 吉岡 雅史

7名の歯科技工士が作業を行うデンチャー課で、金属床の工程を一手に担当している吉岡雅史。最近では高度な鋳造技術が要求される義歯や、BPSシステムによって製作するBPSデンチャーへのニーズも高く、入社以来15年以上デンチャーひと筋で技を磨いてきた彼は課の中心的存在だ。

「理想とするのは“無調整での適合”です。先生の調整時間がかからず、かつ患者さまに心から満足していただけるもの。“お願いしてよかった”と言っていただけるのがよろこびですね」。

といっても、それは決して簡単なことではない。「模型を見れば、その患者さまの年齢や骨格がある程度は予想できる」という吉岡だが、模型からでは知りえないことも多いとか。例えばクラスプデザインひとつとっても、使う人の年齢や身体の状況などで細かな調整が必要となる。

そのため、彼がもっとも重視しているのが歯科医師との綿密なコミュニケーション。依頼に応じて各地の医療機関へ足を運び、歯科医師の臨床に立ち会うことも毎週のように行っている。

「口腔の状態や噛み合わせのチェックはもちろん、笑顔のバランスや患者さまの雰囲気なども見させていただきます。先生と患者さまのご要望をより細かく具体的に把握できるので、技術的にも審美的にもより満足度が上がると感じています」。

「いろいろな人と会話し、協力して何かをつくることが好き」という吉岡。ハイクオリティデンチャーの分野は彼の天職といえるのかもしれない。

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